Bill Evans & Jim Hall - Undercurrent (1962)
- アーティスト: BILL EVANS
- 出版社/メーカー: CAPIT
- 発売日: 2002/09/07
- メディア: CD
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例えるなら、マスターがウイスキーを注ぎ、薄暗いバーで物思いにふけりながらグラスを傾ける、至極の時間。僕のような、浅はかなジャズ知識しか持ち得ていない者でも、決定的名盤であることだけはわかる。
ピアニストBill EvansとギタリストJim Hallの共作である「Undercurrent」は1962年にリリースされ、2002年にリマスターCDが発売された。録音状態は素晴らしく、時の流れを全く感じさせない。
BillのピアノとJImのギターは優しく交わり、重ね合い、まるで恋人同士のようである。M2「I Hear A Rhapsody」からM6「Darn That Dream」までの時間に身を委ねれば、2人の関係に、こちらまでとろけてしまいそうになる。
おっと、恋人同士は時として、激しく求め合うものだ。M1「My Funny Valentine」はお馴染みのジャズソングであるが2人にアレンジされると熱を帯びる。ピアニストは間を活かした音を使い、ギタリストは強弱を利用する。時にはジプシージャズのようにギターを鳴り響かせ、相手を刺激する。これは情熱的な恋の物語。
官能的な香りがただようアルバムである。
Bill Evans & Jim Hall - Undercurrent (1962)
Blue Note Records
- My Funny Valentine
- I Hear A Rhapsody
- Dream Gypsy
- Romain
- Skating In Central Park
- Darn That Dream
- Stairway To The Stars
- I'm Getting Sentimental Over You
- My Funny Valentine (alternate take)
- Romain (alternate take)
Like... : Jazz / Manouche jazz / Gypsy Jazz / Django Reinhardt
10点評価:9.0点